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アドベンチャーとアクションパズル 解説と攻略ページ

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アクションパズルの名作たち



太古のパソコンの時代


思えば、30年ほど前、パソコン黎明期には、名作ゲームが目白押しでした。
シャープのMZ、X1、富士通のFM7、NECの6001、8001など、 それら8ビットマシンの上に、数多くの名作ゲームが花開いていきました。
名作ゆえに、今でも入手可能なものも多いようです。

倉庫番
(1982年)
日本が世界に誇る名作パズルゲームです。
宝塚のソフトハウス「シンキングラビット」の今林宏行氏が作り上げた傑作ゲーム。

現在も、その今林氏が関わる「ファルコン株式会社」から発売されています。


「倉庫番」ホームページ

ロードランナー
(1983年)
アメリカの「ブローダーバンド社」から発売。
「lode(坑道)runner(走る人)」
日本のアクションパズル界にも多大の影響を及ぼしたもはや伝説的な作品。

ほとんどのパソコン、ゲーム機に移植されたので、入手は容易でしょう。

「ロードランナー」詳細

フラッピー
(1983年)
かわいいフラッピー君がエビーラやユニコーンの妨害にめげずに、ブルーストーンを必死に運びます。

北海道の「デービーソフト」の作品。
現在でもこのデービーソフト(名称は変更)より本体無料でダウンロードできます。


「フラッピーワールド」ホームページ



その他のすてきな作品たち

平安京エイリアン
(1979年)
京を守る検非違使が都に侵入したエイリアンを穴に落として埋めていく。
ロードランナーのアイデアもここから?

「平安京エイリアン」オフィシャルページ


ザ・キャッスル
(1985年)
美しいグラフィックが印象的な株式会社「アスキー」発売の有名なアクションパズル。
今はEGGなどから手に入れることができると思う。

レトロゲーム購入サイト「EGG」


モールモール
(1985年)
私もモールモールマニアさん同様にこのゲームが大好きでした。倉庫番と同じ純粋のパズルゲームでとてもよくできていました。秋の夜長にじっくり考えるには最高のソフトでした。

「モールモール」マニアのページ




ウインドウズの時代



ウインドウズの時代に入りましたが、仕事が忙しくてなかなかゲームどころではありませんでした。 まだいっぱいやりのこしているゲームがあるので、とりあえずは中間総括です。

ぼんばらん
(2000年)
「ロードランナー」とよく似ていますが、爆弾でも地面が掘れるようにしたことでより面白くなっています。

「ぼんばらん」と「ぼんばらん2」の二つがメインですが、どちらも本当に面白いです。

「ぼんばらん」作者ページ



メルーの冒険
(2004年)
「ロードランナー」や「ぼんばらん」は地面を掘るタイプですが、「メルーの冒険」や「ファイ」は足場を作っていくタイプ。
いやはや63面には泣かされました。でも、作者のヒントページのおかげでなんとか助かりました。

「メルーの冒険」作者ページ



ファイ
(1998年)
1998年に酒井利治氏によって「68通信」 上で発表されたアクションパズルの大傑作です。

9801用のものを翌1999年に「ひしだま」氏がウインドウズ用に移植して下さいました。

「ファイ」ウインドウズ版作者ページ



みすてぃっくばるーん
(2002年)
あまり期待しないで始めたが、はまってしまった。

倉庫番のようなシンプルさはなく、特殊なアイテムやルールも多いが、 それらがうまく生かされて秀逸なゲームとなっている。

「みすてぃっくばるーん」作者ページ






アドベンチャーゲームよ、永遠なれ!



アドベンチャーゲームの歴史



(1) すべては「ゾーク」から始まった。



「ゾーク」こそ、すべてのアドベンチャーの原点であり、バイブルである。
そして、悲しむべきことにアドベンチャーは、ゾークの示した輝きを次々に失っていく歴史でもあった。

「ゾーク」はもちろんテキストアドベンチャーである。絵は一切ない。
コマンドを入れると、それに応じて多いときは十行近くの文章が表示される。
ゲーマーはその文章を読んで、場面を想像するしかない。

そして次の地点に進むために、
「ここをこうして、あれをああすれば、きっとこうなるはずだ」と、
理詰めでつめてゆき、それでもどうにもならないときは、
「基本的な部分で何か間違っているのでは?」と発想自体を問い直す。
想像力の翼を思い切り広げ、謎を解いていかない限り次に進めないのだ。



(2) 「ことばさがし」アドベンチャーへ。




ハドソンソフトの「デゼニランド」。
この作品は、ちょうど東京ディズニーランドの開園に合わせて発売された。
歴史的イベントに合わせて作られた粗製乱造の典型のようなゲーム。

というのも、
難解なことばを入力しなければ先に進めなくなった悪名高い作品なのだ。
ひたすら正解のことばをさがして打ち込み続けねばならない。

アドベンチャーは謎解きを楽しむもので、言葉探しを楽しむものではない!
「はめる」や「入れる」や「付ける」や「差し込む」がだめで、なんで「はめ込む」だけが正解なのだ。こんなのはゲームではない。
そしてこのあたりから、アドベンチャーがおかしくなっていく。



(3) コマンド選択アドベンチャーへ。



アドベンチャーがことば探しの不毛地帯に迷い込んだ反省から、
コマンド選択式のアドベンチャーが現れた。
これは、その先駆けとなった堀井雄二氏の「オホーツクに消ゆ」。

プレーヤーがやることは、選択肢からえらぶだけ。
言葉はさがさなくてもよい。
たとえば、この画面で「見ろ」をえらぶと、
今度は、「海」とか「死体」とか「警官」とかが表示されるので、
何を見るのかをえらんでいく。

自分でコマンドを打ち込むのでないから、操作はいたって簡単。
選択すべきコマンドを総当りでつぶしていっても、5分もかからない。
新しい進展があったときは、
以前すでに行ったところでも、何度も行ってみて、
前回とちがう反応が出るのではないかとまた総当りで調べてみる。

結果どうなったか。

はまりに突っ込まないかぎりストーリーは自然にどんどん進んでいく。
つまり、謎解きから、物語を楽しむものに変わってしまったのだ。



(4) 最後の閃光、そして消滅へ。



「ミスト」シリーズをもって、アドベンチャーは終わった。
「ミスト」はやった人ならわかると思うが、
もはやアドベンチャーゲームではない。
中身はアドベンチャーゲームのような体裁をとったパズルゲーム。
次の場面に進むためには、
かならず要所、要所にあるパズルを解いていかなければならない。

「ミスト」シリーズはかなりの評判をとったが、
目の前に深い闇が待ち構えていたのは、当然のなりゆきであった。
かくしてアドベンチャーゲームは消滅した。






アウトラインと攻略ヒント
ぼんばらん



「ロードランナー」のように地面を掘って、敵を埋めながら通路を切り開く。
「ロードランナー」と違うのは、爆弾で大きく地面を掘れること。
 難易度は高い。
 ダウンロードページ

ファイ



 氷のブロックを作ることで、敵を閉じ込め通路を切り開いていく。
 最終面のみアクション性が高い。
 難易度は高い。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ

メルーの冒険



 敵を避けながら、氷のブロックを作って通路を切り開いてゆく。
 ただし、時間がすぎれば溶け出す氷しか作れないところも。
 難易度は高い。作者のホームページに各面の攻略ヒントがあります。
 ダウンロードページ

夢見る爆弾



 ステージ上にあるのはすべて触れ合うと爆発する爆弾ばかり。
 主人公の爆弾を操作し、敵の爆弾をうまく爆発させてゴールをめざす。
 気軽に楽しめます。
 ダウンロードページ


氷塔



 画面上の氷を炎にぶつけてすべて消してゆく。
 もちろん氷なので、すべりだしたらぶつかるまで止まらない。
 気軽に楽しめます。
 ダウンロードページ


テレポー塔プラス



 左右二つの画面を瞬間移動(テレポート)しながらゴールまで進んでゆく。
 敵は出てこないが、ジャンプ中のテレポートなどアクション性は強い。
 難易度はやや高め。
 ダウンロードページ


フィファルモス



 主人公ルルカは、つながっている地面には魔法で花を咲かせられます。
 アイテムで上手に地面をつなげ、すべての地面に花を咲かせましょう。
 気軽に楽しめます。
 ダウンロードページ


ルタ



 氷をすべらせて穴を埋めて道を作り、ゴールに向かいます。
 ちょっとむずかしかったのは、上の写真の面ぐらいなので、
 気軽に楽しめます。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


iSwitch!



 画面上の矢印を通ると、その方向に画面が回転する。画面を回しながら
 ゴールをめざそう。敵はいないがアクション性は高い。
 難易度はやや高め。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


しゅーる君の夢



 画面上のブロックを押して道をつくり、すべての風船を取ろう。
 このブロックもやはり、動き出したら何かにぶつかるまで止まらない。
 難易度はやや高め。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


RollBall



 大好きな彼のところまで、ハートマークのボールをころがしていって、
 彼にぶつけよう。画面上のボールはどれもころがりだすともう止まらない。
 難易度はやや高め。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


みすてぃっくばるーん



 足場となるバルーンやジャンプ台を持ち上げて動かし、道を作ります。
 動かす方法は持ち上げるのみ。押すのも転がすのもできません。
 難易度は高い。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


わにの庭



 前から読んでも、後から読んでも「わにの庭」。
 かなりじみ~な作りのゲームだが、パズル性はなかなかのものだ。
 難易度はやや高め。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


配達鳥



 足場からたった一段しか飛び上がれない配達鳥さん。
 足場をうまく動かして、リボンのついた荷物を赤いポストまで運びます。
 難易度はやや高め。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


qulipp



 カエルさんが池に浮いたハスの葉をけりながら道を作り、
 池の中のあちこちの島々に咲いた花を集めてまわります。
 難易度はやや高め。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


エルクの塔 1~3



 エルクの基本形であるエルク1に加えて、ワープエリアが中心のエルク2、
 特定方向の進入禁止エリアが中心になったエルク3もあり、
 それぞれ40面ずつあるが、どの面もかなり練りこまれていて難しい。
 難易度は高い。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


初さん



 主人公の初さんの任務は、危険な植物PXをすべて穴に埋めてしまい、
 国宝の美しい植物ロスネス・アロミスをすべて集めて保護すること。
 気軽に楽しめます。
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ


花摘みサレリちゃん 1~3



 「エルクの塔」の作者のゲーム。「エルクの塔」同様に難問ぞろいです。
 1から3までありますが、どれも難易度は高い。
 
 ダウンロードページ  私の攻略ヒントページ





アウトラインと攻略ヒント
タイムシークレット



 「タイムシークレット」と続編「タイムトンネル」
 これぞアドベンチャーゲーム、そしてもちろんアドベンチャーの最高傑作!

 画面は「MZ700win」上にて。
 これのみカセットテープ版。手持ちのテープから吸い出しました。

オホーツクに消ゆ



 堀井雄二氏の三部作のなかでも最高の傑作。
 東京湾から最果ての北海道まで雄大なスケールで物語は展開していく。

はーりぃふぉっくす



 動物たちが主人公の楽しいほのぼのアドベンチャー。
 このゲームもそうだが、大体のゲームは 「EGG」サイトから購入可能。

サイオブレード



 地球と、遠い宇宙をゆく宇宙船が、交互に舞台となって展開していく
 サスペンスいっぱいのSFアドベンチャー。写真は「M88」上にて。

 私の攻略ヒントページ

リバース



 廃墟となった屋敷跡で進んでいくホラーアドベンチャー。
 この屋敷のなぞを解き明かし、魔物とのたたかいに勝利できるか?


賢者の遺言



 ユーモアあふれる正統派アドベンチャーゲーム。楽しくって面白い。
 上の写真は、石にされてしまった「人民1号」。

 私の攻略ヒントページ

モンキーアイランド



 ジョージルーカスの「LUCAS FILM」のアドベンチャーゲーム。
 映画化されかけた「インディジョーンズ アトランティスの謎」にしても
 次の「LOOM」にしても、どれをとっても傑作ぞろい。


ルーム



 どの画面も、うっとりと見入ってしまうような美しい画面ばかり。
 もちろん「FM TOWNS」のCDROM版だが、「うんず」のおかげで、
 ウインドウズパソコンでもタウンズのCDでそのまま遊べてしまいます。

アステカ



 中米「アステカ」の遺跡にかくされた謎をさぐるアドベンチャー。
 続編に「太陽の神殿」がある。写真は「Xmillenium」上での「アステカ」。

ファンハウスミステリー



 人魚さんもいるふしぎな遊園地を舞台にしたたのしいアドベンチャー。
 楽しくプレーできますが、ちょっとむずかしいところも。

 私の攻略ヒントページ

スターアーサー



 「スターアーサー」三部作(「惑星メフィウス」「暗黒星雲」「テラ4001」)
 第三話の「テラ4001」はヒントサイトが少ないようなので書いておきます。
 写真は「EGG」上で走る「テラ4001」。

 私の攻略ヒントページ

エルドラド伝奇



 かわいらしくて、ちょっとエッチなアドベンチャーゲーム。
 ギリシャ神話の女国「アマゾネス」と伝説の黄金郷「エルドラド」が合体?
 たのしい絵を見ながら、エルドラドめざして冒険の旅を続けます。

ラグランジュL2



 地球から遠く離れた宇宙に浮かぶスペースコロニー(宇宙ステーション)。
 しかし、なぜかそこには一人の人間も住んではいなかった。
 この無人のスペースコロニーへ、漂流の末にたどりついた宇宙飛行士の
 ライルの運命は?

 私の攻略ヒントページ



    そのほかのアドベンチャーたち






アドベンチャーよ、永遠なれ!


 アドベンチャー = アクションパズル +「夢」

 アドベンチャー = RPGゲーム -「戦闘」


ホラーものや恋愛ゲームなどアドベンチャーを名乗るゲームはいまだ存在するけれど、いわゆる本格派のアドベンチャーゲームはまったく姿を消してしまった。本当に悲しいことだ。
しかもアドベンチャー以外は武器を持って殺しあったり、怪物を殺して進んでいったり、戦士のレベルを上げるのに夢中になったり、ゲームといえば即戦うことになってしまっている。
一方、パズルゲームでは戦いはないけれども、まるで数学の問題を解くような冷たいものばかり。戦いとは全く無縁に、ほんのり暖かくって、しかも頭も使いながら物語を進めていく本格アドベンチャーはもう復活しないのだろうか?
何日考えても先に進めないことが多いから、うっとおしくてみんな離れていってしまったのだろうか?
でも本当はそれがいいのになあ。たとえば私が何日も何日も考えてやっとすすめることができた印象的な二つの例を書いてみようと思う。

ネコジャラ氏作の「タイムシークレット」。

タイムマシンでいろいろな時代を探検してまわるのだが、途中でタイムマシンがこわれいつの時代のどこともわからぬ所に不時着してしまう。
そこにはいくつかの民家があるので話を聞いて回るのだがマシンの修理に役立つような話は聞くことができない。先に進むための手がかりを求め何時間さまよったことだろう。
もう何回もおとずれたはずの家の前に立ってしばらくしてから突如あることに気が付いて電撃に打たれたような気分になった。ごく普通のたたづまいの家の玄関なのだが、そのどこにでもありそうな玄関にこそ重大なヒントが隠されていたのだ!その時の感動はいまだもってわすれることができません。
(ただこのヒントの設定はMZ700版のみです。他の版ではヒントがすぐわかってしまうものに変わっていて全く面白くありません。)

つづいて「ラグランジュ L2」

宇宙をさまよってやっと宇宙ステーションにたどり着いたライル。が、そこは無人のステーションで、そこを調べて回るうちある所までくると前にも後にも行けなくなってしまった。
そこには展望室がありガラス越しに暗黒の宇宙と今いる宇宙ステーションの全景が見える。
しかも壁には宇宙服があり、ガラスさえ破れればどこかに移動できそうだ。しかしどうやっても外にでることことができない。ここでまた試行錯誤の連続で何をやってもただ空しく時間だけがすぎていった。
なやみになやみぬいたあげく、突如天から啓示が降りてきたのだ。そうだ!もしかして!これこそ典型的な発想の転換といえるだろう。まさに発想の転換の勝利でなんとか 窮地から脱することができた。

私もRPGゲームやこの左側に書いているようなパズルゲームもあれこれやりましたが、刹那の喜びはあってもその時だけの快感にすぎません。それに引き換えアドベンチャーゲームは物語と謎が見事に融合しているので、謎を解いて先に進めた時の嬉しさは格別で、いつまでも印象深く記憶に残っています。

物語と謎の融合という点では、「ファンハウスミステリー」の一場面が典型的な好例でしょう。地下室から地上に出たとたんに殺されてしまう。でもその場面でいくらあれこれしようとどうしようもありません。殺されるのを止めるには、ずっとずっと前のところであることをしておかなければならないのです。そのことに気づかない限り永久に地下室からでることはできないのです。
アドベンチャーゲームとは、場面をしっかりとらえる想像力と、その場面、場面で我々を阻む壁を豊かな発想力で飛び越えてゆく力が試されるそんなゲームなのです。












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